高尾山 元日に登る

中央線

 東京の山といえば高尾山です。

数年前の元日に初めて登ったら、参拝者であふれその混雑ぶりに驚きました。

年越しを山頂で迎える人も多いようです。寒いだろうに。

1号路で登りましたが、急斜面のコンクリートロードで趣はありません。

途中パトカーが降りてきたりして、登山道というより道路です。

歩く人のほとんどが普段着で、ご年配の人も多い。

ここで登山姿の私がへばるわけにはいきません。

息を切らしてなんとか登り切りました。

 1号路で登ると薬王院を通らなければ頂上へは行かれません。

私は人込みと神頼みが苦手。初詣は子供の時しか行ったことがありません。

でもここは初詣に来るところなのです。知らなかった。

しかたがないので大混雑の薬王院に入ると、山伏が通過するので頂上への道は一時通行止めに。

少々お待ちくださいと言われ、人込みの中で通過を待ちます。

すると、山伏がほら貝をならしてやってきました。

山で聞くほら貝の音色、素敵です。

一瞬で心をつかまれました。

信仰心は全くないのに、山伏に続いていらしたお坊さんを前に

自然と手を合わせている私。

お正月を感じられて、とても良かったです。

 頂上からはかすんでいましたが、うっすら富士山が見えました。

来る人来る人、富士山が見える、見えてよかったと、喜んでいます。

富士山って不思議ですね。

見えるととてもうれしいのはなぜでしょう。

私の家のベランダから、冬は毎日富士山が見えるのに。

高尾山の山頂で、わざわざ富士山を探し写真を撮ってしまう。

若い人からお年寄りまで、みんな富士山が大好き。

すごいパワーを持った山です。

こんな山はほかにはありません。

山伏に富士山、初詣客と、お正月感あふれる高尾山。

毎年元日は高尾山に登ろうと決めました。

(実際はコロナ流行で、その後一度も元日には行っていません。

早く日常が戻りますように。)

コメント

タイトルとURLをコピーしました