山ビルに出会う 軽井沢と横川

信越線

 山ビルって見たことありますか?

私はおばさん山になる前は、全く知りませんでした。

おばさん山になってからも、山ビルの聖地である丹沢や沢登りに無縁だったので

噂だけで実際目にすることはなかったのです。

 山ビルは梅雨の時期から寒くなるまで活動するようで、

初めて会ったのは昨年8月の軽井沢でした。

長野と群馬の県境にある三渡山に登ろうと計画。

登山口が不明瞭でうろうろしていたら、トレランの大会があるのか、

コース案内のテープを見つけました。

それがなかったら絶対登山口とはわからないような草むらで、

昨夜の雨がしみ込んでいました。

今から思うと絶対ヒルがいる環境です。

しめった草を踏みつけて急な坂を5分登ったところで、

ズボンの上に何かが落ちてきました。

ナメクジ?いやヒルだ!すぐに除去して撤収です。

転がるように下山し舗装道路の上でチェックすると、

小さい糸ミミズのようなヒルも膝にくっついていました。

大きなヒルは噛まれる前に除去できたのですが、

小さいヒルはすでに吸血していました。

ヒルはヒルジンという血を固まりにくくする物質を出すので、

いつまでも血が固まらず流れます。

これが嫌なんですよね。

傷口が小さかったので、流血は気になるほどではなかったのですが、

一週間ぐらいはかゆみに悩まされました。

かゆくてかきむしると、かさぶたがはがれて流血。

ヒルジンのせいで再び固まるまで時間がかかり、

やっとかさぶたができても、かゆくてかいてしまいまた流血。

それを何度も繰り返して、やっと回復しました。

大きいのに噛まれていたら、血の量がすごかったんだろうなと思うとぞっとします。

後で調べたらヒルは足元にいて、上から落ちてくることはないようです。

もしかしたらただのナメクジだったのかも。

でもそのお陰ですぐに下山できてよかったよかった。

その日は山に入る気持ちにはなれず、軽井沢を散歩して帰宅しました。

 その一週間後、今度は群馬の横川にいました。

仙ヶ滝を見ようと計画し、歩き始めました。

途中ツリフネソウが咲いていたので、草むらに入って写真を撮りました。

(だから、草むらがだめだって)

途中で公園を通過するのですが、感染防止のため封鎖されていました。

あきらめて舗装道路に出たところで、ヒルに気が付きます。

サイズは糸ミミズ大で2匹噛まれていました。

そして、またそのかゆみに一週間悩まされました。

よくよく考えたら、先週の軽井沢と今週の横川は山を挟んでお隣同士。

軽井沢は長野新幹線で横川は信越線で行ったので、

全然違う場所に行ったつもりでしたが、県境のあっちとこっちでした。

ヒルがあっちにいたなら当然こっちにもいるよね。

 先日他の登山者が書いた記事を見ていたら、

登山禁止区域にすべき!!とありました。

どうして禁止区域にするのかと思って読んだら

ヒルがすごかったらしい。

どこを歩いたのかと見てみたら丹沢でした。

丹沢は登山道に塩入りのボトルが置いてあるくらい、ヒル天国です。

最寄りの秦野駅では昨年の夏、登山者の持ち込んだヒルが大発生したらしい。

駅でヒルとはおそろしい。

私の大好きな大野山もヒルが進出したと情報があり、

大野山は冬にしか行かない事に決めました。

皆さんも山に入るときは気を付けましょう。

ヒルに刺されながら撮ったツリフネソウの写真

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