両神山の山頂に立つ

秩父鉄道

 埼玉県にある百名山は、両神山と雲取山。

雲取山は東京都と埼玉県にまたがっているので、

埼玉県を代表する百名山はやはり両神山でしょう。

埼玉県民としてここは登っておかないと。

しかしこの山、アクセスが悪い。

登山口へのバスが、小鹿野町営バスしかありません。

10時から登り始めて15時のバスに乗れる人は、

歩くのが速い超人だけ。

最初に登った時は清滝小屋で

二度目は鈴が坂を登ったところで、引き返しました。

今回は17時のバスに乗る覚悟を決め、

何としても登頂したい。

 天気は良好。

気温は高めなので、脱水に注意ですね。

新緑が目にまぶしい。

川のせせらぎに心が休まります。

いい山だなあ。

しかし、登山道は険しい。

急斜面、岩場、鎖場

体力をどんどん奪われます。

とにかく立ち止まらないで、

一歩一歩進むことだけを考える。

あまりの苦しさに、何でこんなことをやっているのかと思う。

 そして、何とかたどり着いた山頂。

あこがれの山頂標識!

やっと生で見られました。

夢に見た山頂標識

しかし、山頂は狭く落ち着かない。

そして下山のことを考えると、景色を見る余裕もありません。

何度も鎖場と急斜面を下りていくうちに、

足がどんどん疲弊していきます。

 何とか清滝小屋までたどり着き、

ベンチに座っておにぎりを補給。

いつも山頂以外では座らないようにしているのですが、

今日は山頂で座れなかったので、

ここでゆっくり足を休めます。

周りを見渡すと、みんな疲れ切っている様子。

この時間にここにいるメンバーは、超人ではありません。

超人はみんなとっくに下山してしまいました。

気合で何とか下山を再開。

足に響かないようにやさしく下りたいのですが、

今日はそんな余裕はありません。

とにかく一歩一歩休まず歩くだけで精一杯。

毎日しているスクワットのおかげで、

膝の筋肉は悲鳴を上げずに下山できました。

が、今回は足裏の豆が痛い。

劣化した靴下を履いてきたからかな。

帰ったら絶対買いなおそう。

 下山時刻16時半。

バス停には数人の人が並んで、というか

転がっていました。

私もザックを下ろしてアスファルトに体を投げ出します。

登頂したのに満足感ゼロ。

自分の実力のなさに敗北感しかない。

また来年。

鍛えなおして再チャレンジだ!

待ってろよ、両神山。

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