富士山 馬返しから五合目佐藤小屋まで

富士急行

 台風10号が直撃すると、さんざん脅かされた今週。

台風は自転車並みの速度でしか動かず、

関東に接近する前に熱帯低気圧に変わってしまった。

台風の迷走に合わせて、私の山選びも迷走。

なんでこうなったのか覚えていないが、

富士山に登る結論になっていた。

もちろん富士山山頂へは山小屋の予約など、

事前の準備が必要。

そのため以前から富士山に登るなら

1合目から5合目までと決めていた。

道もしっかりしているし、

花も咲いていて気持ちが良さそう。

富士山駅から馬返しまでバスも出ている。

台風のおかげで特急券もスムーズに予約できた。

 が、台風のせいで馬返しまでのバスが運休。

富士山駅のバス停で呆然としてしまった。

今からほかの山を考えるのも面倒だし、

ここはタクシーだ。

4300円の出費は痛いけど、

運転手さんが気を使って色々話しかけてくれた。

驚いたのは中ノ茶屋から馬返しまでの道。

いきなり車が揺れだしたので

砂利道かと思ったが、

舗装はされているが劣化してひびが入っているらしい。

この道しかないのでなかなか修理ができないとか。

冬は雪が積もるしね。

 小雨の中、馬返しでタクシーを降り歩き出す。

外国人は雨でも歩くからと

タクシーの運転手さんが言っていたが、

本当に外国人にしか会わなかった。

登りは3人組の外国人。

登山道の真ん中で、

雨が降っているのに座り込んで何か食べている。

挨拶して追い越す。

五合目の佐藤小屋でお汁粉を食べていたら、

さっきの3人組が登ってきた。

肩掛けカバンに軽装の女性が

トイレトイレと騒いでいる。

小屋のトイレで用を済ませたら

今度はラーメンラーメンとにぎやかなこと。

どこまで登るのかな。

 下山中も登ってくる外国人にすれ違う。

本当に雨でも登るんだな。私もだけど。

馬返しからは駅まで車道歩き。

歩きにくいガタガタの道を歩いていると、

向こうから一人の青年がやって来た。

リュックからヘルメットが垂れている。

山頂まで行くのかな?

挨拶すると

人が沢山いる所までどのくらいかかるか?

と質問された。

人が沢山いる所とは?

富士スバルラインの五合目駐車場のことかな?

そこなら2時間から3時間だよと教えると、

大きなため息をついている。

駅から歩いて来たらしく

既に疲れ果てている様子。

頑張って。

登山はこれからだよ。

でもここからがきつかった。

途中で雷雨になり、

駅に着くころにはびしょ濡れ。

バスタ新宿行きのバスで帰ろうとしたが、

台風のため全便運休の張り紙。

私はこんな日に何やっているのだろう。

 そこまでして登った富士山だが、

5合目までは普通の山だった。

やっぱり山頂まで登らないと

富士山は堪能できないな。

いつか山頂まで登ろう。

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