紅葉の男体山

日光線

 もう何度も訪れた、勝手知ったる奥日光。

中禅寺湖とその横にそびえる男体山。

一度は登っておきたいと思いながらも、

コースタイムが長いので躊躇していました。

去年、10月だけ東武が走らせている日光夜行の存在を知り、

これで男体山に登れると思ったのに、大雨。

急遽、切り込湖刈込湖ハイキングに変更しました。

 今年こそと、再び日光夜行に申し込みました。

晴れるといいな。

日の出前の真っ暗な二荒山神社中宮祠バス停で下車。

トイレの場所は知っていましたが、

暗くて電気のスイッチがどこにあるかわからず。

男子トイレから出てきたおじさんに

スイッチの場所を聞くと、

おばさん、ここにあるよと

教えてくれました。

ありがとうございますとお礼を言ったものの、

おばさんって。

自分より年上の男性に言われるとムッとしますね。

まあ、おばさん以外の何者でもないんだけどね。

 男体山は神社の中に登山口があるのですが、

開門は6時。

門の前には開門を待つ人が集まってきました。

常連の方々が、知り合いを見つけて挨拶。

中には俺80歳だよという人も。

超人!

皆さんストレッチをしながら

いつもどの位で登るのか話しています。

2時間弱という声も聞かれ、

登るのに3時間かかるから

早い人なら2時間で山頂には着くだろうな

と思って聞いていたら、

6合目あたりで山頂から降りてきたトップの人とすれ違い

驚いたのなんの。

世の中には恐ろしい人がいるものです。

 開門と同時に常連のおじさま方が神社に駆け込み、

何やら机で記入しています。

どうやらここで登山カードを書いて

登拝料千円と一緒に提出するようです。

引き換えに神主さんからお守りを渡され

首から下げるように言われました。

登っている間、このお守りがプラプラ揺れて

落ち着かなかったけれど、

男体山は二荒山神社の御神体ですからね。

いい経験でした。

 山頂からは何度も歩いた戦場ヶ原が見え、

いつも見上げていたあの男体山に登ったんだなあと感激。

さて、男体山山頂と言えば

きらめく太刀。

想像以上に大きくて格好いい!

これが見たかったんです。

岩だらけの急登だったけれど、

中禅寺湖を見下ろす絶景と

オオシラビソの香りに励まされました。

 いつもは汗をかくので

山行中はトイレに行きたくならないのですが、

なぜか今回は下山中に行きたくなり困りました。

寒かったせいかな。

下山後登山前に行った例のトイレに駆け込むと、

小学生の女の子が先に入っていきました。

トイレは朝のように真っ暗ではなかったのですが、

電気をつけた方がいいだろうと

おじさんに教わったスイッチをON。

すると中にいた女の子が

ありがとうございますとお礼を言うではないですか。

何のこと?と尋ねると

電気のスイッチを探していたんです、とのこと。

そうそう、スイッチ、分かりづらいよね。

私も朝、教えてもらったんだ。

役に立てて良かったよ。

 日光駅に向かうバスを待つ間、男体山を振り返ると

すっかり雲に覆われていました。

来年は日光夜行に乗って、日光白根山に登りたいな。

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