秋の赤城山で道迷い

両毛線

 赤城山は広い。

百名山として訪れる登山者は、

外輪山の中で一番高い黒檜山と

隣の駒ケ岳をセットで登る。

それで赤城山は終了。

しかしそれでは赤城山の

ほんの一部に触れたに過ぎない。

大沼を囲む外輪山は他にも

地蔵岳、鈴が岳があり、

小沼のほとりには長七郎山もある。

さらに荒山や鍋割山、

そして赤城温泉や不動大滝への道、

大猿公園へ続く小峰通りやつつじが峰など、

数日滞在しないと歩けない位

登山道が沢山ある。

 私は今回赤城山8回目にして初めて

途中のバス停で下車した。

手前の箕輪バス停でご婦人が2名下車。

鍋割山に登るのだろうか。

つつじの季節は沢山の人が訪れる新坂平では、

私しか降りなかった。

ここからは鈴が岳に登ったり、

見晴山経由で大沼へも出られる。

今回私は、アンテナの建つ地蔵岳に初めて登る。

何しろ魅力的な湿原である覚満淵や、

神秘的な小沼など

見どころが多すぎるのだ。

しかし、今まで登らなかったことが悔やまれるほど、

山頂からの景色は素晴らしかった。

大沼とそれを囲む外輪山が

少し登っただけで一望できる。

そして小沼を見ながらの下山コースも最高だった。

 しかし、小沼から荒山へ続く、関東ふれあいの道は

荒れ果てていて誰とも触れ合わず。

荒山の登山道では、落ち葉のせいか道を間違え

急な涸れ沢を登山道と勘違い。

数メートル下るが危険と判断。

笹薮に逃げ込み地図を確認すると、

道は下りではなく稜線沿いに歩くコースになっている。

仕方がないので笹薮の急斜面を登り返し

奇跡的に登山道と合流できたが、

滑落の危険があった急斜面を

何の疑問も持たずに登山道と思い

下りて行った自分が信じられず。

これからはこまめに地図をチェックしようと

心に誓った。

怪我もなく無事に下山できて

本当に良かった。

コースが多い山は、本当に道迷いしやすい。

特に秋から冬は落ち葉が道を覆い隠すので、

さらに間違えやすいので注意しないと。

 箕輪バス停に着くと、

朝、箕輪でバスを降りたご婦人2名がバスを待っていた。

知った顔を見て

とてもほっとして嬉しくなった。

怖い思いもしたけれど、

やっぱり山が好き。

次回の赤城山は、鈴が岳に登りたいな。

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