中央アルプスの東側を走る飯田線は、
千畳敷カールに行った時に乗りました。
が、西側を走る中央西線に乗るのは初めて。
こちらはJR東海なんですね。
塩尻駅から中央西線に乗り換えると、
なんだか外国人旅行客が多い。
それもそのはず、この路線は
木曽路を走るんです。
中山道の11の宿場町があり、
趣を残しているので
外国の方にすごく人気があるようです。
木曽川沿いの山間をぬうように走り、
島崎藤村の夜明け前にある
木曽路はすべて山の中
という小説そのものの風景が広がります。
電車から寝覚の床も見えました。
一度行ってみたいなあ。
ワンマンのため運転手さんが
料金の精算やドアの開け閉めなど
一人で大活躍。
車内放送も日本語と英語の2か国語を
要所要所で入れてきます。
すごいなあ。JR東海の運転手さん。
野尻駅で降り、阿寺渓谷を堪能。
駅に戻ると電車は1時間後。
とりあえずトイレを済ませて戻ると
ちょうど中津川行きの電車が停車していました。
外国人旅行客が数名降りてきて
待合室はにぎやかに。
その中に
何かお困りではないですか?
と旅行者に話しかけるご婦人がいました。
近所に住んでいるというこのご婦人は、
どうやらボランティアで駅に立ち
旅行客をもてなしているらしい。
私にも
日本の方ですよね
と声をかけてくれました。
どうやら妻籠宿から山を越えてこの野尻宿まで歩くのが
外国人旅行者に人気とのこと。
中山道と反対側にある渓谷へ行った私は、
まだ中山道を見ていなかったので
ご婦人に野尻宿を案内してもらいました。
駅のすぐ横を中山道が通っているなんて
教えてもらわなければ気が付かなかったなあ。
寅さんの撮影で使ったという旅籠や
カフェを教えてもらい、ご婦人と別れました。
カフェは2軒ありましたが、
昔の住宅を改築した
刀カフェでコーヒーをいただくことにしました。
木の引き戸をカラカラと開けると
結構お客さんが入っていました。
お客さんは全員外国人。
土間にはバイクが置いてあります。
なんだか不思議な空間。
ブレンドコーヒーは刀と鍛冶屋の2種類。
私は軽めの鍛冶屋ブレンドをいただきました。
電車の待ち時間に素敵な経験が出来て
あのご婦人に感謝です。
次回は私も妻籠宿から歩いてみようかな。
コメント