苗場山は交通の便が悪く
自力では行きにくいので、
毎日アルペン号を予約しました。
2週間前の土曜日を予約していたのですが、
人数が集まらずバスが欠便になってしまいました。
仕方がないので2週間後の土曜日を予約しなおし、
天気予報をにらめっこ。
前日のてんくらはC予報。
雨と風で最悪。
でも雨の中の登山も経験だと
キャンセルせずに行くことにしました。
バスは7名でゆったり。
早朝5時前に到着し
駐車場でトイレを済ませると、
リフト乗り場の方がミニバンで迎えに来てくれました。
車でリフト乗り場へ行かれるなんて幸せ。
毎日アルペン号、値段が高くても気が利いてますね。
登りのリフト券もバス代に含まれています。
おまけにリフトは6時からなのに、
5時半過ぎに乗せていただけました。
と幸せはここまで。
ここからは過酷な登山開始。
何しろ登山道が沢状態。
ザーザーと水が流れる中、
ゴロゴロと大きな岩だらけの道を登るのは
本当に大変でした。
さらにそれを下るのは登る以上に大変。
滑らないように苔のついていない岩を選んで
慎重に足を置くのですが、
水が多すぎて岩が良く見えない。
沢登りにあこがれていたのですが、
今回の苗場山でもうこりごり。
水のない登山道がどれだけ歩きやすいか
思い知りました。
山頂は風が強く気温も低いため、
濡れた体や足からジンジン冷えてきます。
低体温症の危険を感じ、
早々に下山しました。
テーブルマウンテンの金色に染まった高層湿原を
ナウシカのように歩き回りたかったのに。
帰りはリフトが動いていないので、
濁流が流れる登山道をさらに1時間
下りなければなりません。
これが辛かった。
たまに出てくる木道、
その有難さに感謝しかありません。
モンベルのトレイルグリッパーが
濡れた木道も岩も滑らずにホールドしてくれて、
一度も転ばずに下山できました。
まさに奇跡。
リフト乗り場と和田小屋が見えた時は、
怪我もなく下山できたことを
心の底から喜びました。
過去一過酷な登山だった苗場山。
この山を雨の中登ったことで、
自分の経験値がぐっと増えたことを実感できました。
今回9月だったので何とかなりましたが、
寒くなってこれをやったら
間違いなく低体温症になるでしょう。
山は恐ろしく過酷ですが、
街ではできない経験が出来て
冒険者にはたまりませんね。
ちなみに帰りのバスでスマホの充電をしたら、
バッテリーが壊れて使用不可になりました。
登山中に使えなくなっていたらと思うと
ゾッとします。
これを機会に、予備のスマホを購入しようかな。
それともスマートウォッチがいいかしら。
って、いくらかかるんだ。
ここは予備のバッテリーを購入しましょう。
次の日レインウエアのズボンを洗濯したら、
干すときに破れているのを発見。
モンベルに持って行ったら、
修理代2500円で4週間かかると言われ、
4週間も待てないので
シーズンオフまで補修シールを貼って過ごすことにしました。
本当に登山ってお金がかかる趣味ですね。
それでも山はやめられません。
皆さんも低体温症にはくれぐれもご注意を。
濡れた体に風が当たると
本当に危険です。
お金より命が大事。
天気が悪いならキャンセルする勇気を持たないと。
肝に銘じたおばさん山でした。
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