雨の千畳敷カール

中央線

ずっと雨予報だったので、雨でも大丈夫な苔の美しい場所に行こうと計画していた。

千畳敷カールは来月のツアーを予約していたが、予定が入り急遽キャンセル。

いつ行こうかと考えていたら、明日晴れ予報になっているではありませんか。

運よく早朝のバスの予約が取れ、始発に乗り新宿へ。

小雨降ってるけど、これから晴れるという予報を信じて出発。

しかし、駒ケ根バスセンター到着時にはなぜか土砂降り。

山の上も当然土砂降り。宝剣岳の絶景は全く見えず。

極楽平に登ろうと歩き出したが、岩は滑るし平らなところは水没。

危険を感じ引き返しながら、苔の美しいところへ行くはずではなかったかと

計画を急遽変更した昨夜の自分を責める。

そんな私を慰めるかのように咲き誇る花たち。

ここは標高2612m。まだ雪の残っているところもあり、

雪解けと同時に咲き始めたチングルマがみずみずしい。

ハクサンイチゲの大株の前には写真を撮る人が後を絶たず。

三連休のためレインコートを着た家族連れが雨の中大勢歩いている。

前を歩く親子連れ。父親が乗越浄土へ登ろうと小学生の息子を誘うが、

絶対無理と拒否している。正しい。今日は危ない。

子供は危険を察知できる。大人は旅費の元を取ろうと雑念が入り判断が鈍る。

懲りずに何度も誘う父親。断固拒否する息子。あきらめた父親。良かった。

山は危険と隣り合わせ。乗越浄土から降りてきた人の話では、上は強風だったとか。

私も行かないでよかった。

そんな人々を慰めるように咲き誇るシナノキンバイの黄色いじゅうたん。

まるでアルプスの少女ハイジの世界。晴れていればねえ。

青空に緑の山々と黄色い花が素晴らしい絶景を作り出すのに。

来月、晴れた日に絶対来ようと誓ってロープウェイを降り、バスで下っていくと

下界は晴れていた!バスの中でため息がもれる。

山を降りると晴れる。これは登山あるあるです。

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