日光 霧降高原の秋

東武線

 東武日光駅から霧降高原へのバスは1日4本しかありません。

そのためニッコウキスゲの時期に1回しか行ったことがないのですが、

その時に見た赤薙山への稜線が素敵で

(その日は丸山へ登ってしまい行かれなかった)

一度歩きたいと思っていました。

日光は紅葉の季節は激混みで、毎年敬遠しています。

たまたま日曜日に用事があり、月曜ならすいているだろうと計画。

天気予報では夜は雨だが次の日は晴れるようなので、

気持ちのいい稜線歩きを楽しみに、早朝出発しました。

 東武日光駅でバスを待っていると、向こう側でタクシーの運転手さんが

今日は雨だねと会話しているのを耳にしました。

あれ、これから晴れるんじゃなかったの?今雨降ってないし。

一抹の不安と共にバスは霧降高原へ。

あたりは真っ白。

まあ霧降高原ですからね。霧はかかっていて普通。

これから晴れるんですよ、たぶん。

 霧降高原には以前スキー場のリフトがあったのですが、

スキー場閉鎖後、リフトを撤去し1445段の階段を設置しました。

1445段階段

以前はこの階段の登りで撃沈。つらいのなんのって。

今日は階段は帰りに使うことにして、丸山トレッキングコースで登ります。

バスには十人くらい人が乗っていたのですが、

丸山に向かうのは私だけのよう。さみしい。

誰もいない湿った落ち葉の道を黙々と登ります。

しばらくすると白いものが空から降ってきました。

みぞれかしら?と思って登っているとなんと雪。

晴れるどころか雪?

思いっきりテンションが下がります。

コケに降る雪を撮影して何とか気分を盛り上げ、丸山山頂へ到着。

丸山山頂

激しく雪が舞う中、独りぼっちの山頂と展望のなさに心細さが一気に襲い掛かります。

前回は沢山の人がいて、きれいな景色が広がっていたのになあ。

 気を取り直して赤薙山を目指します。

紅葉は見頃を迎えており、青空なら絶景だったでしょう。

期待していた赤薙山への稜線はガスガスで真っ白。

つつじの紅葉はきれいでしたが、やっぱり晴れていないとね。

思った以上に傾斜もきついし、石が濡れていて滑りやすい。

雪は激しくなるし人はいないし、遭難の二文字がよぎります。

こんな天気で赤薙山へ登っても展望はないし、ここは撤退して晴れた日に出直しましょう。

 下山して標高が下がるにつれて、雪はみぞれにそして雨に変わりました。

風がないのでそこまで寒くはありません。

1445段の階段付近に来ると、観光客の声がしてすごくホッとしました。

紅葉も素晴らしい。赤や黄色のグラデーションが見事です。

ああ、青空の下で見たかったなあ。

階段の下りは本当に楽。

紅葉を見ながらゆっくり降りました。

霧降高原食堂の鶏たま丼

 後で知ったのですが、霧降高原から霧降の滝へ歩くコースが人気のようですね。

滝が3つほど見られるらしい。

帰りのバスに霧降の滝バス停から乗ってきた人は、そのコースで歩いたのでしょう。

私もそちらにすればよかった。

びしょ濡れの靴下を脱いで、日光の猿の絵が描かれた靴下に履き替えながら

(急遽駅前お土産屋さんで購入)

次回はどこを歩こうか計画を立てるおばさん山でした。

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