山ガールに会う(谷川岳)

おばさん山になるまで

高崎線の駅は、春になると群馬キャンペーンが始まります。

(当然宇都宮線の駅は栃木キャンペーン)

駅に群馬の観光地ポスターが張られ、パンフレットが並びます。

通勤時にそんなパンフレットを手に取ると、谷川岳の案内がありました。

ロープウエイで上まで登ると、そこはお花畑とあります。

あら、素敵。今度のゴールデンウイークに行こうかしらと計画。

当日水上駅に近づく車窓から、上越国境の雪山が見えると

観光客が窓際に押し寄せ歓声を上げました。期待が高まります。

 谷川岳の最寄り駅、上越線土合駅はモグラ駅と呼ばれていて、

ホームが地下にあり階段を450段以上登らないと改札へ出られません。

若者に交じりなんとか登りきると、そこは無人駅。

駅には谷川岳の方向を示す看板もなく、左右どちらに行けばいいのかわかりません。

左を見るとドライブインが見えたので、とりあえずそこで地図をもらいラーメンを食べました。

(谷川岳は逆方向でした。)

当初の計画ではロープウェイには乗らず、一の倉沢までハイキングをする予定でしたが、

土合駅からロープウェイの駅まで上り坂を30分歩いたら

すっかり疲れてしまいました。

そこで急遽予定を変更、ロープウェイに乗ることにしました。

ロープウェイから見下ろす景色は、一面の茶色い木々。

あれ、お花畑には時期が早すぎたかとやっと気が付き始めた私。

 なんと、ロープウェイを降りると、そこはスキー場でした。

下界は桜が散っているというのに、ここはまだ冬。

スキー客の邪魔にならないように歩いて展望スポットへ行くも、

見えるのは雪をかぶった山々。

若い時スキーにはまっていた私にとって、目新しい景色ではなく感動はありません。

そういえば天神平スキー場って、ゴールデンウイークまで滑れると聞いたことがありました。

まさかそこに何十年もたってから花を見にやってくるとは。

寒さに震えながら早々にロープウェイを降りました。

 せっかく来たのにスキー場しか見ていない私は、土合駅までの道を探索することにしました。

途中素敵な川があり、誘われて奥へ進むと登山口がありました。白毛門へ続くようです。

橋を渡るといきなりすごい斜度。登ったら帰りは滑り落ちるしか道はありません。

すごい登山道だなあと思って見ていると、一人の女の登山者が降りてきました。

その方も土合駅に向かうようです。

今はやりの山ガールかと後ろをついて行きながら、服装などを拝見。

しっかりした靴にリュック。私のリュックとは何かが違います。

そして道々さっと小型のカメラを取り出して、足元のすみれの写真を撮る姿がかっこいい。

すっかり魅せられた私は、その日地元の駅前デパートに立ち寄り

トレッキングシューズと谷川岳の地図を購入。

後日デジカメと登山ウエア、リュックをそろえ

おばさん山へ変身したのでした。

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