雪の日光 戦場ヶ原

東武線

 冬山登山と聞くと雪山を思い浮かべるかもしれません。

が、首都圏近郊の低山が雪山になることはまれです。

またヒルが多い山も冬はヒルがいないため、絶好の登山チャンス。

花はありませんが、空気が澄んで富士山などの山々がよく見えるので、

それを目当てに登るのもいいでしょう。

 そうはいってもやっぱり雪の中を歩きたい!

そういう時におすすめなのが、ここ、戦場ヶ原のような平地です。

雪の斜面を登るのには、すごく体力が必要。

とくに新雪のラッセルなんかしたら、登る前にバテバテになってしまいます。

ホワイトアウトや雪崩など、危険とも隣り合わせ。

若いならともかくおばさん山ですので、そういう場所には行きません。

 平地歩きでも雪歩きはすごく疲れます。

毎年冬は戦場ヶ原に行くのですが、疲れてすぐにリタイア。

夏に歩いたときは大した距離に思えない戦場ヶ原の木道も、

雪の中を歩くと永遠に泉門池に着かないのではと思ってしまいます。

それでも毎年来てしまうんですよね。

人が少ないうえに雪が音を吸収して、シーンと静まり返った戦場ヶ原。

雪を踏みしめる私の靴音だけが響きます。

が、今年は違いました。

雪が少ない!

木道が露出している部分まであります。

1月なのにまるで春のようです。

私はチェーンスパイクですが、スキーやスノーシューの方はとても歩きにくそう。

風もなく穏やか。

これではどんどん雪が溶けてしまいますね。

雪不足が心配です。

雪の少ない男体山

 溶けて緩んだ雪歩きは、雪が重くてこれはこれで疲れますね。

曇り空でテンションも上がらず、早々にリタイアを考える私。

でも、YouTube撮影のために素敵なスポットまで歩かなくては。

まずは泉門池を目指します。

が、池の周りは沢山の人が休んでいて近づけません。

がんばって、湯滝まで歩きましょう。

疲れたら湯滝からバスに乗って帰ればいいや。

と思ったけれど、今日は赤沼バス停往復のつもりで

フリーパスを購入しなかったのでした。

湯滝から乗るんなら、フリーパスの方が安かった。

あーもったいない。

やっぱり湯滝から赤沼まで頑張って戻らないと。

YouTube撮影とフリーパス問題で、私のリタイアは決行できず。

いいんだか悪いんだか。

まあ、ただのケチですね。

 湯滝まで歩くころには有酸素運動に慣れ、雪歩きも楽しくなってきました。

毎冬リタイアしていた私は、冬の湯滝は初めて。

いつもと同じ水量でガンガン流れていました。

冬の湯滝

ダイナミックですね。

でももう少し雪があると良かったなあ。

帰りの泉門池は誰もいなかったので、ゆっくり休憩できました。

 日光や尾瀬ヶ原は、カップルの割合がすごく多いと思いませんか?

今日も女一人で歩いているのは私だけ。

夫婦や恋人同士ばっかり。

二人でスノーシュー履いて雪の上を歩くデートは、

冬ならではですよね。

楽しそう。

帰りは温泉でまったりしたりして。

いいよね。

おばさん山は、さっさと帰りますよ。

車じゃないんでね。

温泉なんかに入ったら、帰宅中に湯冷めして風邪ひきます。

泉門池

赤沼バス停に着いたら、チェーンスパイクとポールをしまい

さっさとバス停に並びます。

同時に着いたおじさまグループが順番にトイレを済ませている間に、

私はバスに乗り込む素早さ。

これが単独行、自由っていいよね。

このあと雪が降ったようで、

次の日の朝、家から見えた男体山は雪化粧していました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました