秋田駒ケ岳は花の山です。
特にムーミン谷のチングルマと大焼砂のコマクサが有名。
8合目までバスで行かれるので、コースタイムも短い。
私でも登れるのではと、2年前の7月に
秋田新幹線の始発に乗って田沢湖駅へ向かいました。
平日だったためか、バス停には私だけ。
8合目行きのバスが到着すると、運転手さんが
どこまで行くの?と聞くので
8合目までと答えました。
ところが先週に降った雨で土砂崩れが発生し、
通行止めで行かれないと。
えっ?だってバスの行先表示、8合目って書いてあるじゃないの。
バスはどこまで行くのか聞いたら、アルパこまくさまでとのこと。
アルパこまくさって何よ。
温泉にでも行けばと運転手さん。
乳頭温泉いいよ、と勧めるではないですか。
このバスで行かれるんですか?
いや、このバスは行かないけれど。
アルパこまくさにも温泉はあるらしいので、
とりあえずアルパこまくさに行くことにしました。
そこで誰もいない温泉に入り、露天風呂から田沢湖を眺め
何しにここまできたのかと考えた思い出があります。
そして今回リベンジすべく、秋田駒ケ岳の計画を立てました。
大事なのはとにかく天気。
チングルマが満開のようなので、急がなくては。
JRのダイナミックレールパックで申し込むと、
新幹線で往復3万円かかるところが、盛岡で1泊して2万円になりました。
なぜ?
前日に盛岡に入ったので、盛岡観光でもしましょうか。
ホテルから歩いて5分の所に、石川啄木の新婚の家がありました。
石川啄木って岩手の人だったんだ。
中に入ってわかったのですが、
啄木はここには3週間しか住んでいなかったようです。
短い!
そして27歳で結核で亡くなったんですね。
台湾からの旅行者も来ていて、
管理人のおじいさんが、
日本語の解説は写真を撮ってグーグル翻訳するよう説明していました。
なるほど。
便利な世の中です。
その後、盛岡城址公園を散策。
お城はなく、あるのは石垣だけ。
この場所で啄木が、のちの妻になる節子を思い詠んだ歌
不来方の お城の草に寝ころびて 空に吸われし 十五の心
の歌碑がありました。
いい歌ですね。
次の日は5時18分の田沢湖線の始発に乗り、田沢湖駅へ。
今回は平日でもバス待ちの人が沢山いました。
バスは動いているようです。
よしよし。
盛岡は曇っていたのですが、ここは快晴。
青い空が美しい。
そして、歩き出すとすぐに花、花、花。
なぜこんなに花が豊富なんでしょう。
標高は1500mくらいしかないのに。
アルパこまくさにある展示によると、
北海道から吹くヤマセという北風が、この山で霧を作り
その霧が天然の冷蔵庫のように谷を冷やすので
高山植物が豊富とのこと。
なるほど。
上野から来たというご婦人が、
二日前は霧で一面真っ白で何も見えず
なんだこの山はって思った、と話していました。
今日は快晴。
最高です。
今回は阿弥陀池からムーミン谷へ下りたのですが、
ここがすごく急斜面だったので大変でした。
さらにコマクサの咲く大焼砂の砂礫層の登りは、
砂に足を取られて非常にきつかった。
次回は反対周りしましょう。
帰りの新幹線まで時間がたっぷりあったので、
アルパこまくさで入浴しました。
550円と安かったのですが、途中でシャワーがストップ。
湯船のお湯を運んで体を洗いました。
さらに脱衣所ではドライヤーが動かず。
コンセントに電気が通じでいないようです。
どういうこと?
まあ、山だから仕方がないですね。
今回はチングルマもコマクサも両方堪能出来て、
大満足の山旅でした。
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