登山が趣味というと、よく聞かれること。
富士山に登ったことがあるか。
答えはNo
なぜか。
つまらないから。
登山の楽しみは、鳥のさえずり、木の葉の色づき、川の流れる音、高山植物
富士山にはどれもない。
ただただ灰色の登山道を登るだけ。
空気が薄く、頭痛や吐き気などの高山病の症状も出やすい。
苦しいだけの登山。
富士山に登るなら、１合目から５合目まで。
そう決めていた。
今回富士山５合目に行ったのは、とにかく下界が暑いから。
毎日３８度の世界にいると、涼しいところへ行きたくなる。
富士山は５合目でも２３００ｍあるので、とても涼しい。
バスタ新宿から富士山５合目行きのバスに乗り３時間弱。
こんなに近くてこんなに涼しい場所があるなんて。
もっと早く来ればよかった。
今回歩くのは御中道というハイキングコース。
昔は富士山に３回登頂した人だけが歩ける特別な道だったが、
今では手軽な富士山ハイキングコースとして人気。
何しろ５合目を１周する道なので、平坦で歩きやすい。
そしてダケカンバやシラビソ、ハクサンシャクナゲなど
木も生え、花も咲いている。
木の生えていない砂地からは、富士山を山頂まで拝むことが出来る。
目の高さには南アルプス、眼下には青木ヶ原樹海。
絶景です。
富士山とは、富士五湖までを指すようで、
青木ヶ原樹海を作った溶岩は
富士山山頂からではなく
山麓の火口からあふれたものらしい。
御中道では一か所、狭い溶岩流が見えただけ。
富士山５合目と青木ヶ原樹海では、岩が全然違う。
この辺りは軽石ばかり。
青木ヶ原樹海は真っ黒な溶岩。
面白いなあ。
富士山を一周できるともっと楽しいんだけれど、
崩落があって今では一部分しか歩けません。
残念。
富士山から南アルプスを眺めて思う。
この瞬間にも、こちら（富士山）を眺めている人が大勢いる。
富士山が見えると、なぜかテンションがあがる。
その富士山に自分がいる、不思議な感じ。
これは富士山でしか味わえない。
そしてその富士山山頂に登った時、
すごい達成感が味わえるに違いない。
食わず嫌いを克服して
私も一度登ってみようか。
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