那須岳(茶臼岳、朝日岳)

宇都宮線

 暑い。

毎日とにかく暑い。

暑いので毎週遠出していたが、

計画するのもバスや鉄道の切符の手配も面倒。

今週は近場で楽をしたい。

そういえば、去年秋に行った那須岳。

その時はツアーの集合時間の関係で、

茶臼岳しか登れなかった。

あの時に見たカッコいい朝日岳に登りたいな。

でも、栃木県って暑そう。

大丈夫かな。

 ロープウエイで山頂駅に着いたら、強風。

そして涼しい、いや寒いくらい。

さすが御用邸のある那須ですね。

それにしても朝日岳。

格好いいですね。

隣で若い男子二人組が大興奮。

ここに来て良かっただろ!

これを見せたかったんだよ。

私も激しく同意します。

一緒に行きたかったのですが、

若者の脚力にはついて行かれず。

一人で朝日岳を目指します。

 朝日岳は鉄分多めの茶色い岩でできていて、

まあまあ滑りやすい。

その急斜面で男の人が足を滑らせたようで、

仲間の方が足を固定しているのに遭遇。

その道具が見たこともないような本格的な感じで、

私のキットの中に入っている3年前に入れたテーピングテープの出番はなさそう。

気になりながらもそのまま登山を続ける私。

下山時その場所を通りかかると

負傷した男性の足は、病院にでも行ったのかと思うほど

かっちり固定されていました。

でも、歩けないよね。

救助は呼びましたかと声をかけると、

呼んだので大丈夫ですとのこと。

お気をつけてと声をかけて、私はそこを去りました。

 滑らないようにいつも以上に慎重に下山していると、

救急車のサイレンが聞こえてきました。

でも駐車場からだいぶ距離があるよね。

細くて滑る登山道を、かついで下りるのには無理があるのでは?

峰の茶屋前で登山指導センターの方が

駐車場に着いた救急車と連絡を取っている様子。

さらに下山すると、マッチョな山岳救助隊と思われる警察の方1名と

痩せている救急隊員3名とすれ違いました。

痩せている救急隊員は登山には慣れていない様子。

大丈夫かしら?

マッチョな方は、すごく重そうなカラビナを腰にぶら下げています。

ヘリで救助するのに使うんでしょうね。

そうだよね、ヘリでないと無理だよね。

でもこの山、強風だし。

ヘリ、飛べるのかしら?

心配しながらさらに下山していると、

背中にプラスチックの板状のものを背負った救急隊員2名が登ってきました。

えっ、あれで負傷者を運ぶの?

思わず声を出してしまった私。

前を歩くおじさまが振り返って、

万が一ヘリが無理な時にしか使わないよと

教えてくれました。

今日は天気もいいし、ヘリは飛ぶだろうと。

ヘリを呼ぶ前に負傷者の確認と場所を特定するのだとか。

この山は岩がゴロゴロしているから、

ケガしやすいよね。

そういえば前回来た時、ツアー客の一人が足をひねっていたな。

その方は自力でバスに戻れたけれど、一歩間違えたら救助になっていたかも。

山でケガをするって大変なことなんだ。

地上だったら一人でタクシー呼んで病院に行かれるようなケガでも、

山の中というだけでヘリコプターが登場し、

何人もの救助の方が、登山道を時間をかけて登る。

私の山岳保険は今年からココヘリと連携して、

5000円に値上がりしたけれど

ココヘリ、必要だな。

これからもケガをしないように、

今まで以上に気を付けてゆっくり歩こうと思った出来事でした。

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