屈辱の塔ノ岳

小田急線

 始まりは3月20日。

浅間嶺登山の際、

雪の下にあった木の枝に気が付かず

踏んですべって転倒し、

左ひざを打撲しました。

それ以来膝を曲げると痛むので

毎日の日課だったスクワットをお休みする羽目に。

膝の筋肉が弱るなあと心配ですが、

膝が痛いので仕方がありません。

 そんな中、新潟で9時間半もの長時間登山を決行。

弥彦山からの下山時に、

やってきました膝の筋肉疲労痛。

速度は落ちたものの

普通に下山はできたのですが、

新幹線の階段は激痛で降りるのに苦労しました。

 それから2週間。

膝の筋肉疲労もすっかり治り、

丹沢山へ登る計画を立てました。

GWの晴天ということもあり、

バスは満員御礼。

登山道も混雑。

大倉尾根は木道があるので、

追い越しやすれ違いがやりにくい。

なかなか自分のペースで歩けなかったこともあり、

いつもは下山時に痛む膝が

花立山荘付近で痛み出しました。

本来ならここで下山するべきなのですが、

せっかくの晴天。

富士山もばっちり見えています。

丹沢山はあきらめるとしても

塔ノ岳には登りたい。

できれば鍋割山から下山したいなあ

と思いながら山頂を目指しました。

が、途中の下りで激痛が。

これでは鍋割山も無理と諦めました。

 塔ノ岳山頂は、強風ですが

富士山が見えていい景色。

しかし、私の気分は真っ暗。

丹沢山、鍋割山をあきらめた上、

この足で大倉尾根を下りなくてはいけないのです。

とりあえずおにぎりを食べて、

いつもは使わないポールを取り出しました。

初めは痛む左膝をかばって

右足を先行して歩いていたのですが、

後ろ脚になった時の左膝がとても痛む。

試しに左足を先行させると、痛みがありません。

これなら何とか階段も下りられます。

が、階段を下りるのに

人の倍の時間がかかる。

後ろに人が来るたびに追い越してもらうので

それはもう大変。

でもゆっくり歩くと

足元に咲く小さな花が良く見えて、

その小さな応援を頼りに

何とか下山できました。

 帰りにスマホで塔ノ岳の遭難事故の記事を発見。

登山経験のない60歳の女性が、

表尾根から塔ノ岳に登頂。

その後、膝に力が入らなくなり

下山できず救助要請。

霧のためヘリが飛べず、

救助隊に背負ってもらい

3時間かけて下山したらしい。

危ない、危ない。

本当に膝の筋肉疲労は危険です。

私も登山始めたての時に、

徳澤まで往復しただけで

上高地で膝が動かなくなり

ペンギン歩きでバスターミナルのベンチに倒れこみ、

バスの時間まで動けなかったことがあります。

あの時は山頂でなくて本当に良かったと

肝を冷やしました。

今回私は一人で何とか下山できましたが、

両膝だったら救助要請でした。

花も咲き始めたことですし、

しばらくは花をメインに

短時間の登山を楽しもうと思います。

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