今回はひたすら青木ヶ原樹海を歩く回です。
1200年前の富士山の噴火で流れ出た溶岩。
その上に苔が生え、その苔の保湿力で
その苔の上に植物が生え、
それを繰り返し森が成長していく。
まだ発達段階の森が青木ヶ原樹海です。
富士山の噴火で流れ出た溶岩というので、
私はてっきり山頂付近から噴火して、
それが斜面を伝って樹海まで流れたと思っていました。
富士山五合目の御中道を歩いた時、
青木ヶ原へ流れた溶岩流はどこかなと探したくらいです。
その際案内板で、樹海を作った噴火は
富士山のすそ野付近の長尾山の噴火だったことを知り、
それは富士山の噴火と言えるのかと思いました。
どうやら富士山とは富士五湖までを言うので、
長尾山は富士山に含まれるらしい。
ほかの山とは規模が違いますね。
樹海の土台は溶岩なので
水が溜まらず川も池もありません。
そのため動物は住めません。
溶岩からガスの抜けた穴が
そこかしこに落とし穴状態になっているので、
通過するのも危険なのでしょう。
動物の陰が全くありません。
落葉だらけのこの季節、
鳥の鳴き声も全く聞こえず、
とてもさみしい森でした。
やっぱり森は川が流れ、鳥がさえずり
動物の陰があってこそですね。
噴火した長尾山に登る登山道は
今では崩壊しているようです。
登ってみたいけれど、
道に迷って溶岩の落とし穴に落ちたら
二度と帰って来られないでしょう。
怖すぎるので止めておきます。
精進湖から見た子抱き富士の子供である
大室山にも登りたいなと思い調べてみたら、
こちらも登山道は不明瞭のようです。
ただしこちらは長尾山噴火時の溶岩流が
山の斜面を登ることはなく
脇を通過したので
ブナの林が保たれているらしい。
面白いですね。
富士山って山頂よりも
絶対すそ野の方が面白いと思うのは
私だけでしょうか。
でもそれを主張するには
一度は山頂に登っておかないと。
来年、チャレンジしてみようかな。
入山料、これ以上上がりませんように。


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