鎖場の乾徳山

 西沢渓谷への路線バスに乗っていると、

必ず立ち寄る乾徳山登山口。

一度は登ってみたいと思っていましたが、

この山は鎖場が有名で

一人ではちょっと怖い。

山頂手前にある20mの鳳岩は、

足場がほとんどないとのこと。

そんなところは

とても登れそうにありません。

 しかし、私も山を始めて5年。

だいぶ成長してきました。

それに年が年なので、

行ける所は早めに行かないと

体がついて行かなくなる日も近い。

幸い、鳳岩は登らなくても

山頂への迂回路があるようなので、

いざとなったらそちらで登りましょう。

 それより心配なのは、

いつも浮上する最終バスに間に合うか問題。

ヤマレコのコースタイムでは

1時間は巻かないと間に合いません。

コースタイムを巻けるかどうかは、

登山道にかかっています。

奥多摩などの踏み固められた土の道なら、

余裕で巻ける自信がありますが、

八ヶ岳のような岩々な道や

アルプスのようなガレ場では、

コースタイムで歩くのがやっと。

今回乾徳山がどういう道なのか不明なので、

いつも通りタイムリミットを設定。

無理しないで引き返すことにしました。

 バス停から山頂まで

標高差1200m。

なかなか登りごたえのある山ですね。

道満尾根から登ったのですが、

道はお得意の奥多摩仕様。

これなら余裕でバスに間に合うと一安心。

余裕がないと山頂付近の鎖場で、

焦ってしまいますからね。

危険危険。

 急登の道満尾根を越えると、

突然現れるススキ野原。

そしてその向こうに富士山。

素敵すぎます。

こんなにいい山だったとは。

帰りはこのススキの中を歩く

国師が原コースで下山予定。

楽しみだな。

 ここから山頂までの1時間は

鎖場満載の岩登りです。

前を歩く男性二人が、

道が不明瞭なのでなかなか進まない。

髭剃り岩という

真ん中がぱっくり割れた岩が出てきたのですが、

そこが登山道だと主張するし。

細くないと通れないというので、

一番細い私が偵察に出ることに。

先まで進むと、

富士山が目の前に現れました。

が、そこは切り立った崖で

登ることも下りることもできません。

まあ、絶景を味わえたのでいいんですけどね。

一人だったら絶対進んでなかったな。

スリル満点の

楽しい思い出が出来ました。

 その後カミナリ岩の鎖場で、

二人を抜かして一人で鳳岩へ。

誰もいなかったので、

20mの鎖場にチャレンジしてみることに。

ここは手や足の置き場が乏しく、

いわゆるゴボウ登り

(両手を鎖にかけてその力で体を引き上げる)

をする必要があります。

岩場は三点支持が基本ですが、

つま先も入らない

小さなくぼみしかないので仕方ありません。

ツルツル滑る足に苦戦しますが、

何とかクリア。

足場がないのは下の部分だけで、

上の方は普通の岩場だったので

ホッとしました。

 山頂からは360度見渡せて、

先日登った甲武信ヶ岳や金峰山が見えました。

登ったことのある山が見えると、

とてもうれしいものですね。

おにぎりを食べて

迂回路で下山しようとしていたら、

先ほどの男性2名が

鳳岩を登ってきました。

足の置き場がなくて怖かったよ。

ここは絶対下りるのは無理だね。

ここに迂回路がありますよ。

私は今から迂回路で下山します。

 私はほとんど毎回一人で登るのですが、

すれ違う方と会話するのも

楽しみの一つです。

そこから富士山が見えますよ。

山頂は晴れてますよ。

もう少しだから頑張って。

お気をつけて。

挨拶以外に色々声をかけたり

かけてもらったり。

山っていいですね。

またどこかの山でお会いしましょう。

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