毎日アルペン号は
車のない登山者の味方。
夜行バスで登山口まで連れて行ってくれる。
しかし、今回はさすがにきつかった。
夜行バスで寝た後
コースタイム9時間の登山。
そしてまた夜行バスで寝て
早朝の東京駅で下車し、始発で帰宅。
もうバテバテである。
横になって眠れることが
どんなに幸せなことか。
幸い、この過酷すぎるツアーのせいか
参加者は17名だったので、
一人で2座席使えたのが救い。
隣に人がいたら
もっと辛かっただろう。
何故こんなツアーに申し込んだのか。
それは私が山小屋嫌いだから。
と言っても
泊ったことがないので
食わず嫌いなのかもしれないけれど。
だって、トイレは臭いし
風呂はないし
大部屋だし。
その上宿泊費は高い。
その点夜行バスは
移動と宿泊がセットになっていて
時間の節約にもなりお得。
登山の後は日帰り温泉に連れて行ってくれるので、
汗臭いまま眠らなくていい。
今回も鳥海温泉の熱めの湯に入り、
リフレッシュできて大満足。
さすがに二晩続けて
座ったまま寝るのはきつかったけれど、
そのおかげで鳥海山に登れた。
来年は白山に登りたいのだけれど、
毎日アルペン号で白山のツアーはない。
とうとう山小屋デビューとなるか。
でも山小屋デビューなら、
人気の燕岳がいいかしら。
そう思っていたら、
燕岳登山口である中房温泉への林道が、
大雨で崩れたというニュースが飛び込んできた。
毎日アルペン号の今回の運転手さんは
登山をやる方のようで、
中房温泉から脱出するには
燕岳へ登り餓鬼岳から下りるしかないという。
それって登山者しか無理じゃない。
というか
せっかく燕岳から下山したのに
登り返すって。
もちろんそんな方法は取られるわけもなく、
現地では仮設の橋がかけられ
無事に脱出できたらしい。
良かった。
今回の登山で肝を冷やしたのは、
新山への岩登りではなく
千蛇谷での落石だ。
雪渓の横の道を歩いていたら、
突然道の脇に何かがぶつかり
大きな破裂音がした。
驚いて振り返ると
雪渓の上を大きな石が2つ
まだ転がっていた。
幸いそれは雪渓の上で止まったが、
転がっているのに
ほとんど音がしなかった。
雪渓に音が吸収されてしまうのだ。
登山道が雪渓より高い位置になかったら、
私は最初の落石にぶつかっていただろう。
だからその直後の雪渓横断は、
本当に怖かった。
何度も落石がないかチェックしながら、
急いで横断した。
ツアー客が雪渓の上で
記念写真を撮っていたが、
そんなことをしている場合じゃない。
早く登山道へ上がらないとと、
気が気でなかった。
雪渓、恐るべし。
色々な経験が出来た
鳥海山登山だった。


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